岩手民俗の会について

設立趣旨

 岩手民俗の会は、昭和54年8月26日に結成総会が開かれることにより発足いたしました。会則には「民俗学の調査と研究および会員相互の連絡をはかること」が会の目的として掲げられていますが、学会・研究会を称さず、広く民俗学に興味のある人が集う会をめざしています。発足当時は、そうした趣旨もあって森嘉兵衛・森口多里・田中喜多美といった岩手の民俗学をリードされてきた方々を名誉会員にいただきながら、会の運営としては会長職を設けず、理事会の合議による運営を行ってきました。


活動内容

  • 年二回の研究発表会・年次総会の開催
  • 会報の発行
  • ホームページの運営

岩手民俗の会の変遷

 昭和54年の結成当時、会の事業としては、年度総会、講演会、公開講演会、研究発表会、研究紀要発行といった一般的な学会の事業も行っていましたが、岩手各地の公民館等で民俗学講座を開いたり、新聞の民俗に関するエッセイを共同で連載し、それを刊行物にするなどの啓蒙的な活動も行っていました。また、会で民俗行事の見学会を開いてもおりました。   

 そうした岩手民俗の会だったのですが、平成5年頃から活動がほとんど休止状態に入っておりました。しかし、休止以降に民俗研究者、民俗愛好者が岩手にも増え、そうした人たちから情報交換の場の必要性を求める声が寄せられました。また、他県の民俗研究団体からも、岩手の民俗研究団体の整備の必要性が求められることもありました。そうした声に応えることによって、平成21年10月12日に再スタートの研究発表会が行われるに至りました。